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(1)吉野川や河口干潟に関わる
「人と自然との豊かな触れ合いについての評価」を意識した調査を行なった。
吉野川と言えば、第十堰可動堰化計画が全国的に有名であり、可動堰是か非か、県民世論を大きく分ける程の関心事であった。その影で、河口干潟周辺の3つの開発計画が、別々の部署で、粛々と同時進行してきたが、詳しい計画内容や予算についてなどは、市民にほとんど情報公開されることなく、これら複数の計画が自然環境への影響を広範囲に及ぼすことが予想されるにも関わらず、複合的な環境影響評価もされないままであった。特に、私たちがフィールドにしてきた河口干潟のほぼ中央を通過する東環状大橋(仮称)計画については、徳島県が事業主であり、環境アセスメントやモニタリング調査についての法的な義務付けもないということであり、ずいぶん以前に形式的な説明会を開いただけで、ここでも、計画の概要については市民にほとんど知らされないまま、その結果市民の関心も低いまま、事業が進められていくことに対しては、私たちは大きな不満と疑問を持った。
そこで、私たちは、徳島県庁に足繁く通って、質問状も提出したりしながら、計画の概要について情報収集をし、分かりやすい形で市民に発信していこうとしてきた。
また、第十堰問題が、市民の多くが吉野川を見直し、市民を吉野川に近づけるきっかけになったと思われるので、吉野川に関わる「人と自然との豊かなふれあいの評価」を意識したアンケート項目を検討し、特に河口干潟周辺の自然や開発についての市民の意識や関心について調査を行なった。常に社会的な事情を意識しながら、市民の目線での活動を大切にしたいと考えたので、結局、時間をかなりかけた調査となった。
特に、河口干潟の中央を通過する東環状線計画については、今まで私たちは何度も徳島県や国土交通省に出向き、この計画のベースとなった交通調査結果やその内容、この計画に至った経緯等の公開、納得のいく説明などを求めてきた。徳島県の言い分は、常に「これは民意!市民は交通渋滞の緩和、生活の利便性等を強く求めている!」ということであった。東環状線計画は、1300億円という大規模公共事業であるにも関わらず、市民の多くがこの計画をどれだけ理解しているのか?果たして「民意」は徳島県が言うとおりなのか?私たちの素朴な疑問であった。
そこで、私たちは本当の民意はどうなのか、市民は河口干潟周辺の開発計画や河口の環境に対してどう思っているのか、コツコツとアンケート調査を行なった。調査結果の偏りをできるだけ避けるために、アンケートの対象者は、干潟に思いを寄せる人々や干潟の自然観察会の時には敢えてアンケートをとらずに、徳島県主催の環境フェアで集まって来た人々をはじめとして、商店街アーケード街やスーパー前など街頭で声をかけて多くの方に協力していただき、832人の市民の意見を集めることができた。
調査の結果はこちらから
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