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とくしま自然観察の会ちょっとあらたまりの挨拶 「所変われば品変わる」って言葉ご存じでしょうか? この言葉は、地域の自然環境が私たちの生活様式や言葉も含めた文化に深くかかわっていることを私たちに教えてくれています。 急速な科学技術の発達の中で、私たちはこの言葉が意味する自然環境と私たちの切っても切れない関係を見失つつあるのではないでしょうか?自分たちが毎日食べている食べ物がいったいどこから来ているのか想像さえできないほどに。 自分たちの身近な自然環境と「自分自身が生きること」との関係をもう一度思い返すことにより意識化し、それを友人や家族そして子どもたちに伝えてゆくこと。このことって、自然とのつながりを「生きること」のレベルで見失いつつある今この時期だからこそ、とても大切なことなんじゃないでしょうか。
私たちはこのような思いから、自然と私たちの関わりについて考える場を作り出すため、「とくしま自然観察の会」を立ち上げました。はじめにフィールドに選んだのは、徳島に住んでいる人なら誰だって知っている城山や吉野川河口干潟です。城山には市街地の中心にもかかわらず、ほとんど人間の手が入っていない自然林があり、多くの植物や小動物がそこを生活の場としています。吉野川と紀伊水道が出会うところにある河口干潟は、川がつくったのでもなく、海がつくったのでもなく、はたまた河口周辺の陸地がつくったわけでもありません。しいていえば、この三者のかかわりの中から生まれてきたものなんです。ですから、この干潟はとても不安定だけどエネルギーに満ちていて、とてもダイナミックでユニークな生態系を生みだしていますし, ここに生息する様々な生物の活動を観察するだけでも興味は尽きません。でも、干潟の観察を継続して行うことの意味はそれだけではないんです。干潟を生みだし維持している川や海そして陸地のちょっとした変化は干潟の生態系に非常に大きな影響を及ぼします。このようなことから私たちは、干潟が吉野川や周辺の生態系を含めた環境の変化をいち早く知らせてくれる「モニター」あるいは「警報装置」となるのではないか、そんな期待を干潟に抱いているのです。
ひとりひとりが自然と自分自身とのつながりに思いを馳せ、その思いや意識をもとに自然と有機的にかかわりながら「生きること」について考えるようになることを心から願っています。
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